株式会社 アールブイ・ファクトリー
〒213-0032 神奈川県川崎市高津区久地3-14-7
TEL 044-844-1680/FAX 044-844-1647
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営業時間 AM10:00〜PM8:00 木曜定休
実用車として誕生したトヨタジープBJの直系子孫にあたり、84年に3B型ディーゼル
エンジンを搭載したBJ70系が登場して以来、約20年間もスタイルを変えることなく
絶大な支持を集め続け、多くのファンに惜しまれながら姿を消していった・・・ラン
ドクルーザーとは、そんな伝説を残す一族きっての名車だ。
RVファクトリーの手によってカスタマイズされたこのランドクルーザー73は、70系
の過度期にあった人気モデルHZJ73Vをベースとして開発。 ミドルベースにFRP製の
シェルを被せた2ドアボディを乗せるHZJ73Vは、重量配分、運動性能の面で最も優
れたバランスを誇るモデルでもある。
そんな逸材に与えられた心臓は、300psを発生する5727ccのLT1型ガソリンエンジ
ン。
米国シボレーブランドのイメージリーダーでもあるコルベットに搭載された、ハイス
ペックなスポーツモデル用のエンジンだと言えば、素性もわかりやすいだろうか。
へヴィ級のランドクルーザーにガソリンエンジンを搭載する場合、低速トルクの太い
エンジンに減速比の高いギアを組み合わせる方法と、高回転までスムーズに回るエン
ジンに低いギアを組み合わせる方法が考えられる。一般的には前者がスタンダードか
つポピュラーな方法として人気を得ているが、RVファクトリーが迷わずに選んだカ
スタマイズの手法は後者だ。6000回転まで一気に吹け上がるスポーツカーのフィー
リングを、ランドクルーザーの巨大なボディを通じて、余すところなく堪能するため
に。
ランドクルーザーのエンジンコンバージョンは、RVファクトリーの十八番。故にノ
ウハウも豊富で、すべてに理を追求しているのが特徴だ。
超重量級の1HZディーゼルエンジンからの換装で、フロント軸の架重を大幅に削
減。さらにマウント位置を低く後方へ設定し、ミッドシップに近いバランスも実現し
た。重いFRPシェルとも決別し、ソフトトップ化を図ったことで、ウィークポイント
となっていたフロントへヴィな重量バランスも50:50に近い理想的な数値を得るに
至っている。このバランスの均整化が、オンロードやオフロードなどのステージを問
わず優れた運動性能を発揮する要因のひとつになっていることは想像に難しくないだ
ろう。
300psのビッグパワーを持て余すことなく路面へ伝達すべく、駆動系にはランドク
ルーザー80用のフルタイム4WDトランスファーと5速MTを移植。フロントサスペン
ションにリバースシャックルを採用することで、リーフリジッドサスペンションをは
思えない程の高い直進性も獲得している。さらには、マッドドッグオーバーフェン
ダーで迫力を増したボディからもわかる通り、大幅なワイドトレッド化を図ることで
コーナリング時の安定感も格段に向上させた。
悪路で真価を発揮するオフロードマシン・ランドクルーザー73に、これだけのス
ポーツマインドが隠されていること、誰が想像できるだろうか。もちろん、真髄であ
るクロスカントリーチューニングも軽視してはいない。それこそがRVファクトリー
の原点であることを、忘れることができないからだ。
キープスラント製のアクティブサスペンションをベースに独自の味付けを行ったリア
サスペンションは、70系最長のロングスパンリーフを採用するHZJ77よりも長いホ
イールトラベルを生み出した。深い凸凹が続くダートでもハイスピードで駆け抜ける
ことを可能にした俊敏な路面追従性と、ハイパワーを高いレベルで融合させたハイブ
リッドマシンが、このランドクルーザー73なのだ。足元には315/75R16とアッパー
サイズのタイヤを装着しているが、ファイナルギアの変更で最終減速比を4.875:1と
し、発進加速の鋭さもキープ。 ブレーキまわりのグレードアップも同時に行い、確
実なストッピングパワーも得ている。直線路や連続したタイトコーナーが不規則に現
れる都市高速のような複合ステージでも、路面に張り付くスポーツカー然としたハイ
スピードランを、コイツは軽くやってのけるのだ。
無骨なスタイルのランクル70で、夢のようなポテンシャルを得たい・・・。
もっとも身近で現実的な貴方の「夢」を、このマシンなら叶えてくれる事ができそう
だ。