株式会社 アールブイ・ファクトリー
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ラグジュアリースポーツの王道、セルシオである。
よもや改めて紹介することが野暮に思えてしまうほど認知度の高いモデルといえば、
コイツ以外に思い浮かぶ名前がない。それほどまで羨望の対象となりうる国産車が、
ほかにあるだろうか。世間には『ただの高級車』や『成金趣味的ハイソカー』と蔑む
輩もいるが、セルシオは単に高額な値札を付けているだけのオヤジ向け4ドアサルー
ンではない。乗り心地はもちろん、相応の品性、そして走ることの愉しさをも完璧に
備えた生粋のスポーツサルーンなのだ。 そこまで完璧なクルマに、改良を目的とし
たカスタムが必要なのか。もっともな疑問だが、RVファクトリーによってチューン
アップされたセルシオを見れば、その答えは自然と導き出される。
ポイントは3つ。
パワーの向上、サスペンションの最適化、そしてスポーツと高級感の演出。
それだけだ。
このシンプルなまでのバランスが、いま新鮮なのである。
高速域……いや、超高速域でのクルージングに余裕を持たせるため追加搭載された
スーパーチャージャーは、純正仕様で280psの最高出力を与えられている 2UZ-FE型
エンジンに350psオーバーという驚愕のビッグパワーを提供。アクセルペダルを踏め
ば踏んだ分だけ、ドライバーの意思に対してリニアに応え続ける強心臓を完成させ
た。
この絶対的なパワーを裏切ることのないサスペンション造りもまた、RVファクト
リーの豊富な経験とセンスによるところが大きい。数多い高性能パーツ群から厳選さ
れた3インチダウンのスプリングとダンパー、そして強化スタビライザーは、350ps
オーバーのパワーを頼もしいほど完璧に受け止めてくれる。正直なところ、乗り心地
はやや硬めに感じられるかもしれない。いや、ファーストインプレッションでは間違
いなくハードだと感じるはずだ。しかし誤解を恐れずに言えば、サスペンションの考
え方は速度域によって異なるのが常識。200?/hオーバーという超高速域に照準を合
わせ、350psを超えたスペックが与えられているセルシオには、これが必要不可欠な
硬さなのである。もちろん、ガチガチに硬めて『スポーティだ』などと低い次元の話
をしているのではない。高級車としての優雅な乗り心地を確保した上で、パワーに応
じたバランスを保つための強化サスペンションを組み込んでいるのだ。
"走り"の裏側にある"止まり"を見れば、クルマの出来がわかると一般的に言われる
が、耐フェード性を高めながらもコントローラブルな特性をもった強化ブレーキパッ
ドや、ブレーキフィールに剛性感をもたせるステンメッシュ・ブレーキホースを装備
するなど、ハイパワーに対するブレーキの強化も万全に整っている。
エアサス仕様のセルシオであれば、市販キットで簡単に車高を落とすこともできる
が、そんな子供騙しが通用するほど、セルシオは奥の浅いクルマではない。冒頭で触
れた『成金的ハイソカー』としてセルシオを所有するユーザーであれば、生涯を費や
しても理解することはできないと思うが、このセルシオをプロデュースするチュー
ナーの希望は、
ただ「クルマを理解できるオトナに満足してもらいたい」ということ。
履こうと思えば苦もなく20インチホイールを納めることは可能な素材だが、超高速
域での不用意なジャンプを防ぎつつグリップ力を維持するため、いたずらなインチ
アップに手を染めず18インチにとどめてあることも、前述した『オトナ』の方には
ご理解いただけるのではないだろうか。
「AMGに勝たせてあげたい」。
これがチューナーの心にある、もうひとつのコンセプトだ。
日本人はメルセデス・ベンツを崇拝する傾向が強く、セルシオよりハイパワーだが、
価格も数段上であるAMGにも劣等感を抱きやすい。しかし、RVファクトリー・プロ
デュースのセルシオなら、世界的にも評価の高いE55 AMGを容易く抜き去ることが
可能。心の底にあるメルセデス・コンプレックスを、完全に払拭してくれるはずだ。
アロパーツもアダルトなムードで、決して品の欠けたVIP仕様ではない。
高級感を損なうことなく、スポーティな雰囲気を演出している点でも、決してAMG
にひけをとることはないだろう。
チューナーが幾多のメルセデス、そして歴代のセルシオを乗り尽くした上で弾き出し
た回答が、このトータルチューニングに身を包む"限られた大人のマシン"なのだか
ら。
背伸びしたコドモの手には決して届かない、
頑張ったオトナだけが味うことを許される『本物の高級感』がここにある。